CentOS On Raspberry Pi で Netcommonsをインストールしてみる
前回のおさらい
CentOSをRaspberry Piにインストールした。ただそれだけであるが、何をするかは内緒にしていた。今回は「Netcommons」をインストールし、学習向けコンテンツの管理をやらせてみることにした。
だが、実をいうと、x86サーバーへのインストールを試行して、何度も失敗している。恥ずかしい話なのだが、本当である。そんなんでよくもまぁエンジニアを、などと言われそうだが。
インストール前に
yum listコマンドを利用し、必要なパッケージを確認する。
- httpd
- mariadb
- php
3つとも出てきた。そこまでは一安心だが、x86とは違うので不安もある。なお、Netcommonsに必要なシステムは
- PHP5.4以上
- MySQL5以上(※sql_modeがSTRICT_TRANS_TABLESだと正常に動作しません)
- Apacheのmod_rewriteモジュール
- zipコマンド
とのことである。
インストール
コマンドを羅列していく。なお、「#」になっているのでお分かりかと思うが、rootで実行している。一般ユーザーで実行する際はsudoを忘れないように。
【パッケージインストール】
# yum -y install httpd
# yum -y install mariadb-server
# yum -y install php php-mysql php-mbstring
【php.iniの設定】
# vi /etc/php.ini ←編集箇所は「date.timezone=」。「"Asia/Tokyo"」をつける
【必要なシステムの自動起動設定および起動】
# systemctl enable httpd
# systemctl enable mariadb
# systemctl start httpd
# systemctl start mariadb
【ファイアウォールの停止】
# systemctl stop firewalld
# systemctl disable firewalld
※firewalldはアクセス制限によるセキュリティ向上(でいいんだっけ)が目的なのだが、内部ネットワークだけで使う分には不要、というかアクセス制限により邪魔になってしまう。止めておく。外部ネットワークに接続するときには起動しておくこと。
【mariadbの設定】
# mysql_secure_installation
※mysqlのログインパスを要求されるが、この時点で設定していないので空Enterでよい。
その後は道なりに進めば完了する。
【パッケージダウンロード】
Netcommonsのパッケージをダウンロードしておく。今回はバージョン2にした。
ダウンロードしたパッケージをRaspberry Piに移しておく。teratermだとSCPがあるので便利だ。なお、移動先は/usr/local/srcとした。
【mariadbにてDB作成】
# mysql -u root -p
(mariadb)> create database ncdb character set utf8 collate utf8_bin;
(mariadb)> grant all privileges on ncdb.* to ncadmin@localhost identified by 'ncadminpass';
(mariadb)> quit
【パッケージの解凍】
# cd (ダウンロードしたパッケージの移動先)
# tar xvfz (ダウンロードしたパッケージ名)
# mv (ダウンロードしたパッケージ)/html/htdocs/* /var/www/html/
# mv (ダウンロードしたパッケージ)/html/webapp/ /var/www/
# mv (ダウンロードしたパッケージ)/html/maple/ /var/www/
# chown -R apache:apache /var/www/html/
# chown -R apache:apache /var/www/webapp/
# chown -R apache:apache /var/www/maple/
【アクセスしてみよう】
WEBブラウザ上にて「http://(Raspberry PiのIPアドレスかホスト名)」を入れれば、インストールページが表示される。
これをどう利用するかは、それなりに決めている。次回はNetcommonsの操作をば。
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